外貨預金とFXを使い分けよう
ここ数年広がったFXですが、昨年からの金融不安に翻弄されて、今まで得た稼ぎを失ってしまった人も多いでしょう。ただしここのところの円高傾向は、千載一遇のチャンスといってもいいかもしれません。そのチャンスを生かすために、外貨預金とFXをどのように活用すればいいのでしょう。両者を比較しながら、考えてみたいと思います。
円高はチャンス
世界的な金融危機で、急激に円高が進みました。1年半前は1ドル120円以上だったのが、10円強円高になり、さらにそれが、わずか1月足らずで90円台をつけると誰が予想したでしょう。経済の混乱や景気後退の話が毎日ニュースを賑やかしていますが、長期投資の視点で考えれば、株にしても外貨にしても、これだけ安く買えるのは千載一遇のチャンスといっていいでしょう。現にネット証券や、外貨両替、FX業者には、個人投資家からの問い合わせが相次いでいるようです。せっかくのチャンスですから、外貨預金、FXを活用して、上手く財産を殖やしたいところです。
外貨預金とFXの差
外貨預金とFXの最大の差は、レバレッジです。レバレッジとは英語で「テコ」の意味で、少ない力で大きなものを動かすことを指し示す言葉です。金融の世界では、借り入れを利用して、大きな資金を動かすことをいいます。
FXの場合、証拠金を預け入れることで、その何十倍もの外貨を買うことができるのです。たとえば証拠金10万円をあずけた場合、最大で100倍、1000万円分の外貨を買うことが可能です。もし1ドル100円の場合、10万ドル分です。その後ドルが105円になったとすれば、1050万相当ということになりますので、なんと10万円の証拠金が50万円のキャッシュを生み出したことになります。
荒れた相場での外貨取引
ただしFXはもうけも大きい反面、逆に為替が動いたときには、元手が一瞬でなくなってしまうリスクもあります。証拠金10万円で、100倍のレバレッジをきかせた場合、1円円高に動いただけで、証拠金がすべて消えてしまいます。FXの場合、損失が出たら、証拠金で強制決済されてしまいます。
現在のように相場の上ぶれ、下ぶれが大きいときには、以前のようなFXの高レバレッジ取引は危険なだけです。
そこで、外貨預金と上手く組み合わせて、投資を行うことを考えましょう。外貨預金は手持ち現金で外貨を買うわけですから、レバレッジがゼロということになります。現金で持っているわけですから、資産価値がゼロになってしまうことはありません。長い目で見て、円が再び安くなったときまで、持ち続ければ、かなりまとまった利益を上げることができます。一方FXはレバレッジを低く設定して、短期で利ざやを稼ぐことに徹するのが、今のような神経質な相場でもうける鉄則です。
投資はポートフォリオが重要
投資というのはリスクとリターンを適切にコントロールすることが重要です。あまりにもハイリスクな投資ばかりをするのは、投資ではなくギャンブルです。外貨預金とFXを比較しましたが、この2つはリスクゼロではありませんが、外貨預金の場合、長期でとらえればリスクは小さくでき、FXは短期で適切にコントロールすれば中リスク程度の投資にできるのです。両者を上手く使い分けて、厳しいマーケットでも結果を出せるようにがんばりましょう。